熱海へ格安で行ける「新幹線お出かけきっぷ」のご利用案内
新幹線お出かけきっぷとは、「東京・品川―熱海」、「東京・品川―小田原」の設定区間での往復に於いて、新幹線が格安になる大変お得な切符です。
ただし、新幹線お出かけきっぷは、料金が安くなる代わりに、利用人数・有効期間・買い方(窓口限定)等についていくつかの制約があります。
「制約」とは言っても、2人以上のご利用で2日間が基本である以外は、ハードルはそれほど高くはありませんのであまり心配は要りません。
例えば普通に2人で熱海の一泊旅行に出かける予定があれば、それだけで問題なく条件を満たしている場合が多く、それだけで新幹線代がお得になるのです。
大変使い勝手もよくて新幹線代がお得な「新幹線お出かけきっぷ」ですが、実は意外にも認知度が低く、売っている場所や買い方などがわからないという声も時々聞かれます。
そのため、ここでは新幹線お出かけきっぷの買い方をはじめ、特徴やご利用にあたっての注意点などについてもご説明していきます。
お二人以上で熱海へお出かけの際にはぜひ参考にしてください。
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新幹線お出かけきっぷのメリット
新幹線お出かけきっぷのメリットは何といっても新幹線が安く利用できることです。
例えば、新幹線「ひかり」の自由席で東京〜熱海を利用した場合、往復の通常料金が7,340円に対して、新幹線お出かけきっぷを利用すれば5,450円ですので、26%も割引になります。
東京から熱海まで行く場合、在来線の東海道線で行っても2時間程度ですので、のんびり行くというのもアリですが、新幹線は速くて快適です。
「こだま」を利用すれば45分程度で到着しますから、短縮できた時間の分で、1食分多く美味しいものが食べられたり、観光を1か所増やしたりと、さらに現地で楽しむことができます。
そして、新幹線お出かけきっぷで利用できる列車は「ひかり」「こだま」のどちらも可能ですので、「こだま」のみ利用できる「ぷらっとこだま」よりも、利用する列車の選択肢が増えます。
利用条件は2名以上が同一行程で旅行する場合に購入できるということですので、2枚セットのきっぷではなく、3名での旅行にも利用できます。
友人同士はもちろん家族旅行にも利用できますが、新幹線お出かけきっぷはおとな用のきっぷとなっており、子ども2人分としての利用ができないため、お子さんが小学生以下の場合など、買い方によってはかえって損をしてしまいます。
そのため、中学生以上のお子さんのいる家族旅行にはおすすめです。
発売は利用開始日1カ月前から当日までとなりますので、急な旅行にも利用できるのという点も魅力です。
また、使用開始前に限り1回のみ、有効開始日の変更ができますので、もしも予定が変わってしまったとしても1回でしたら手数料がかからずに変更でき安心です。
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新幹線お出かけきっぷの買い方
新幹線お出かけきっぷの買い方については、JR東海ツアーズでの購入となります。
また、JR東海ツアーズ以外の場所での買い方としては、小田原・熱海・函南各駅の「JR東海きっぷうりば」であれば購入することが可能です。
JR東海ツアーズは、JR東京駅・品川駅・新横浜駅の構内にありますので各窓口で購入できます。
新幹線お出かけきっぷの買い方の基本は窓口購入ですので、インターネット等での予約や購入はできません。
購入にあたっては、事前登録や予約証明書の提示等の必要もなく、窓口で「新幹線お出かけきっぷ」購入の旨を伝えれば良いので、きっぷの買い方自体は難しいことはありません。
ただし、新幹線お出かけきっぷは、JRみどりの窓口などでは扱いがなく、購入できる場所は限られていますのでご注意ください。
新幹線お出かけきっぷご利用の注意点
新幹線お出かけきっぷのご利用にあたっては、いくつかの「ご利用条件」がありますので、注意が必要です。
まず、利用期間については通年となりますが、4月27日〜5月6日のゴールデンウィーク期間、8月10日〜19日のお盆期間、そして年末年始の12月28日〜1月6日の期間は利用できません。
とはいえ、通常の土日には利用できますので、大変便利なきっぷです。
発売期間は、利用開始日の1ヶ月前から当日までです。
2名以上が同一行程で旅行する場合に購入可能ですので、1人で旅行する場合は利用できません。
新幹線お出かけきっぷは自由席のため、必ずしも座って移動できるという訳ではありません。
とはいえ、車内に空席があり運輸上支障がないと認められれば、差額を支払ったうえで指定席への変更も可能です。
もともと繁忙期の設定はありませんから、指定席が満席ということも考えにくく、指定席への変更は難しいことではないようです。
そして、使用開始前1回に限り、有効期限の変更が可能です。
変更が2回あったとした場合、1回目は無料で変更できますが、2回目はキャンセルとなり再度購入しなければなりません。
その際は1人660円の払い戻し手数料がかかりますので、ご注意ください。
また、例えば3人で購入していて2人がキャンセルとなった場合、2名以上という利用条件が満たされなくなるため、残りの1人もキャンセルとなり、全員分の払い戻し手数料がかかります。
その他にも注意点がいくつかあり、これらについてまとめましたので、ご利用の際はぜひ参考にしていただければと思います。
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きっぷの有効期間
新幹線お出かけきっぷの有効期限は、2日間です。
もし、乗る予定の列車に乗り遅れてしまっても、自由席のため、次の列車が利用できます。
さらに、2日間の有効期限があるため、1日目に乗り損ねてしまっても2日目に往復すれば利用は可能です。
このような場合はあまりないと思いますが、きっぷ自体の利用は可能になります。
2日間の有効期限ということは、ほとんどの場合一泊二日の旅行に利用するのではないかと思います。
もし、2日目の帰りの電車に乗り遅れてしまい、有効期限が切れてしまった場合は手数料440円で払い戻しが可能です。
途中下車について
途中下車はできません。
もし、途中下車してしまった場合、下車した駅から目的の駅までの区間は無効となり、再度乗車することはできませんので注意が必要です。
また、逆に乗り越してしまった場合は、乗り越し区間に必要な料金を支払うことになりますが、それ以外に手数料などはかかりません。
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子ども料金について
新幹線お出かけきっぷはおとな用のきっぷであり、子ども料金の設定はありません。
そのため、このきっぷを子ども2人分として利用することもできません。
もちろん、子ども1人用に利用することはできますが、小学生の通常の新幹線料金はおとな料金の半額となりますのでかえって損をしてしまいます。
ちなみに、子ども料金がかかるのは小学生の間です。
1〜6歳までの乳児と幼児は無料です。
厳密に言うと、1歳未満の乳児はおとなや子どもの同行が必要で無料、1〜6歳未満の幼児はおとなや子どもの同行が必要で、おとな1人につき子どもは2人までが無料という人数制限があり、3人目からは子供料金がかかります。
払い戻し
払い戻しは、有効期間開始前または有効期限内かつ未使用の場合、可能となります。
ただし、払い戻し人数分の手数料がかかりますので、ご注意ください。
旅行開始前であれば、発売額から1人当たり660円の手数料をひいた金額が戻ってきます。
つまり、旅行開始前にキャンセルとなり払い戻しする場合は、東京〜熱海の場合1人5,450円ですから、ここから660円を引いた4,790円が払い戻しとなります。
旅行が開始された場合の、未使用の「かえり」券は発売額から「ゆき」の通常の新幹線料金から1人当たり440円を引いた金額が戻ることになります。
つまり、新幹線お出かけきっぷの「ゆき」の料金ではなく、通常の新幹線料金が引かれますので、きっぷ購入時の片道料金よりもだいぶ少ない金額が戻ることになりますのでご注意ください。
さらに、購入時には2人以上だったとしてもキャンセルなどにより1人となった場合は、利用条件が満たされないため全員が払い戻しとなります。
払い戻しの場所は、東京・品川・新横浜・小田原・熱海・函南の各駅のJR東海のきっぷ売り場、及び、東京・品川・新横浜のジェイアール東海ツアーズ各支店の窓口となります。