ガーゼマスクのコロナ感染予防効果について
マスク不足の状況から、普通の布やガーゼでマスクを自作する人が増えています。
ガーゼだけで作られている「アベノマスク」は置いといて(笑)、一般的な手作りマスクは、柄や色、形なども顔の形やセンスに合わせて自由にアレンジできるので、お洒落のトレンドにもなっています。
しかし、お洒落なのはいいのですが、肝心のマスクとしての機能の方は実際のところどうなのでしょうか。
市販のマスクの場合、ウイルス感染対策としてのフィルター効果や性能が記されていますので「何となく」安心感がありますよね。
その点、普通の布やガーゼで作ったマスクではどれだけコロナウイルスを防止できるのかわからないので確かに不安が残りますね。
そこで、布やガーゼの自作マスクの性能について少し考えてみたいと思います。
ガーゼマスク
ガーゼ単体を3〜4層にして折り畳み、口にしっかり当てれば一定のフィルター効果は期待できるとされています。
しかし、このガーゼでマスクを作った場合はどうでしょうか。
ガーゼマスクの密着力は耳に引っ掛けたゴムの性能がすべてです。
しっかり密着させるためにはゴムを強力にすべきですが、そうすると耳が痛くなってしまい、長時間の着用に耐えられません。
逆にゴムがゆるければそれだけマスクと顔との隙間が広がりますので空気が漏れてしまい、フィルター効果が薄くなります。
顔とマスクの間に出来やすい空間として最も気を付けたいのが鼻の周辺です。
市販のマスクの場合は、変形して固定する金具がつていたりしますが、手作りの場合ここが最も弱いところです。
特にガーゼマスクの場合はふわっと鼻と口を覆う感じなので、この隙間が埋まりません。
そのため、ガーゼのフィルター効果が発揮される以前に、隙間からの空気の流れが問題になってきます。
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布製手作りマスク
布製の手づくりマスクは、作り手の技術力にもよりますが、マスクの形が自在にデザインできます。
上手に型を取れば顔にピッタリ密着した形状のマスクを作ることも可能です。
顔の形に合わせて作れるのはハンドメイドの強みですね。
しかし、布で口や鼻を覆ったとしても、フィルター効果についてはどうでしょうか。
これはマスクの生地によりますが、実際のところ普通にマスク作りに使用するような生地については、フィルター効果は期待できないようです。
それどころか通気性が悪い厚手の布でマスクを作った場合、空気の流れはマスクの周辺を通ることになり、ほぼマスクを付けている効果は無くなります。
逆に空気をよく通す薄手の生地であれば、その心配はなくなりますが、記事が薄い分だけフィルター効果は弱くなります。
「手作りマスクはほぼ気休め」という人もいますが、こうしたことがその理由のようです。
しかし、繰り返しになりますがこれは生地によりますし、ある工夫次第では手作りマスクでも一定の効果が期待できます。
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布製マスクとガーゼの合わせ技
布製マスクとガーゼマスクでは、それぞれ特性が異なります。
比較的フィルター効果があるけれど、密着性に難ありのガーゼマスク。
一方で作り方によっては密着性に優れているけれどフィルターとしての効果が弱い布製マスク。
その両方の特性を活かすことで、実はある程度性能のよいマスクを自作することが可能です。
なるべく顔の表面にピッタリフィットする形状の布製マスクを作り、その内側にガーゼを4重くらいに折りたたんで入れて使います。
ガーゼは少し厚めにふわっとする位に折りたたんで口と鼻に密着させ、それを上から布製マスクで覆う感じで装着します。
布製マスクを装着して呼吸する時の空気の流れは、主にマスクと顔の隙間から出入りしますので、布製マスクの内側に厚めのガーゼを仕込むことでその空気の流れにフィルターをかけることができるのです。
ガーゼマスクだけでは布マスクほど顔の表面にピッタリな形状にはなりませんので、呼吸による空気がもれてしまいがちですが、この合わせ技マスクなら呼吸した空気に対し効果的にフィルターを掛けることができるという訳です。
マスクお店でもなかなか手に入りませんが、ガーゼなら比較的容易に購入することが可能です。
しかもガーゼは一度買えば切り分けてかなりの数のマスクに使用できますし、洗って再利用もできます。
また、ガーゼはマスクよりも安価で購入できますよね。
現在、手作りマスクを愛用している人や、これから作ろうとお考えの人は、ウイルス感染防止効果が高いこの「合わせ技」をぜひお試しください。